太陽光発電の三つのパターン

A.余剰電力買取制度(一般住宅用・10kw未満設置向け)

余剰電力の買取制度では、太陽光で発電した電気から、自宅で使った電気を差し引いて、余り(余剰電力)が出たときに売電することが出来ます。消費する電気の量が発電量より多ければ、余りは出ないので売電することは出来ません。逆に家で使う電気を節約すればするほど、余剰電力を多く出して売電できることになるので、節電努力をすることでより多くの経済効果を得ること(通常使用する購入単価より売電単価の方が高い為)が出来ます。売電単価が下がって行く傾向にある為、近い将来は「蓄電池」を併用し、発電した電気を全て消費することが理想となります。
余剰電力買取制度

B.全量買取制度(産業用10kw以上設置向け)

全量買取制度では、余剰電力とは無関係に、発電したすべての電気を売電できます。主に遊休地への地上設置や工場屋根・工場・学校・集合住宅等の設置が多いです。
全量電力買取制度

C.自家消費型(産業用・10kw以上設置向け)

Bの全量買取制度の逆で、発電した電気を売電せずに、全て使用する契約方式です。電気使用量及び電気代の削減をすることが可能です。また、状況に応じて国からの補助金制度を活用し、設備の総額から1/2~1/3の補助を得ることも可能です。
 
買取方式
(2020年度)
10kW未満 10kW以上
50kW未満※
50kW以上
250kW未満
250kW以上
(入札制度適用区分)
主な取引先 一般的な個人住宅 大規模な発電設備
遊休地・工場・集合住宅・病院・老人ホーム他
買取価格
2020年度認定
21円/kWh 13円/kWh+税 12円/kWh+税 入札制度により決定
規程買取期間 10年間 20年間
※自家消費型の地域活用要件あり。ただし、営農型太陽光発電は、10年間の農地転用許可が認められ得る案件は、自家消費を行わない案件であっても、災害時の活用が可能であればFIT制度の認定対象とする。
太陽光発電の具体的メリット
A.住宅用設置事例
設置容量  : 4kw
年間発電量 : 約5,000kwh
経済効果   : 約12万~14万(年間)
導入費用   : 110万円
消却年数   : 7.8年~8.8年

一戸建て4人家族での年間電気使用量は4,500kwh~5,000kwhと言われており、4kwスペックの設置で電気使用量を概ねカバーすることが出来ます。

B..アパート設置事例

設置容量  : 13kw
年間発電量 : 約16,900kwh
経済効果  : 約38万円(年間)
導入費用  : 325万円
消却年数  : 約8.5年

広い屋根を活用したアパートへの太陽光導入は利回りの良い投資効果を得ることが出来ます。又、「空き室の補てん」「部屋の修繕費の補てん」にあてがうことも可能です。

B.地上設置

設置容量 : 50.4kw
年間発電量 : 65,520kwh
経済効果 : 約150万円(年間)
導入費用 : 1,200万円
消却年数 : 約8年

遊休地を利用した設置は土地を有効的に活用し、投資としてのリターン(売電収入)が大きい点が魅力です。